ケガは元通りになるの?
ケガをしたとき外傷や骨折を自分の身体の力で治してくれますね。
でもそれは元通りになったのでしょうか。
我々の専門の筋肉や骨のケガを例に解説します。
筋肉は筋繊維の束でできていますがこれが肉離れなどの時は繊維の束の一部が切れてしまいます。
骨折は固い骨組織がポッキリと折れてしまいます。
折れた骨や切れた筋肉はしっかりと固定して動かないようにしてあげれば自分の身体の力で再生します。
この再生するときですが元の組織ではなく接着剤の役割をする組織で折れた骨を接着するわけです。
ですから厳密に言うと元の骨が復活するわけではありません。
そして筋肉は縮む性質がありますから切れた場所は隙間が空いてしまいます。
その隙間を埋めるための組織が少しずつ隙間を塞いでいきます。
その隙間を埋めた組織は筋肉とは違いケガを治すための組織なので筋肉としては働きません。
外傷が治った痕を見ると一目瞭然ですよね。
ただまだ成長している子供の時のケガはほぼ元通りになると考えられます。
子供の時は転んでよく膝を擦り剥いたりしますが成長すると跡はきれいに消えてなくなります。
でも成長が止まった大人になってから膝を擦り剥くと痕が残りますよね。
骨折や肉離れなど内部のケガは外からは見えませんがやはり大人になってからのケガは痕が残っています。
ここでどうしたら最小限の傷痕でケガを修復するかが問題です。
まずはケガをしたら速やかに来てください。
そして療養中は組織の接着剤の役割の組織が固まるまで安静を保ってください。
そうすれば早く仕事やスポーツに復帰できます。
