「ツボって、いったいいくつあるんですか?」
鍼灸師をしていると、患者さんから時々こんな質問を受けます。
確かに、肩がつらいときは「肩のツボ」、胃が疲れたときは「胃のツボ」……と、ツボはたくさんあるイメージですよね。
では、実際にはいくつくらいあるのでしょうか?
ツボは全部でいくつ?
現在、鍼灸で使われる代表的なツボは、361個が国際的な標準として整理されています。
例えば、
- 合谷(ごうこく)
- 足三里(あしさんり)
- 内関(ないかん)
- 肩井(けんせい)
など、聞いたことがあるツボもあるのではないでしょうか。
ただし、「ツボは361個しかない」というわけではありません。
361個は、世界的に位置や名称などが整理された代表的なツボの数です。
実際の鍼灸では、それ以外にも「押すと痛い」「そこを刺激すると楽になる」といった、その人の状態に合わせた場所を治療に使うことがあります。
つまり、ツボは「361個の点が体に印刷されている」というものではないんですね。
では、ツボは日本だけのもの?
ここでも面白い話があります。
実は、現在使われている主要なツボには、国際的に共通する位置や番号が設定されています。
例えば「合谷」というツボ。
日本では「合谷」と呼びますが、国際的には LI4 という番号でも表されます。
「LI4」と聞けば、国や言語が違っても、鍼灸師同士で同じツボを指していることが分かるわけです。
世界共通の「ツボの住所」がある?
ちょっと面白い言い方をすると、ツボには世界共通の住所があるようなものです。
日本の鍼灸師が「LI4」と言えば、中国や韓国、欧米などの鍼灸師にも、どのツボなのかが伝わります。
もちろん、国によって呼び方や施術方法には違いがあります。
それでも、基本となる経穴(けいけつ)の位置や名称を国際的に整理することで、世界中の鍼灸師が共通の言葉で話せるようになっています。
なぜツボに番号がついているの?
鍼灸にはたくさんのツボがあります。
名前だけで覚えるのは大変ですよね。
そこで国際的な表記では、経絡ごとにアルファベットと数字を組み合わせて表します。
例えば、
LI4=合谷
のように表記します。
海外の論文などでも、このような国際標準の表記が使われています。
鍼灸は昔から続いている伝統的な治療ですが、現代ではこのように世界共通のルールも整えられているのです。
「ツボ」は昔の人が作った地図?
ツボについて面白いのは、昔から経験を積み重ねながら、その位置や特徴が整理されてきたことです。
現在では、解剖学や生理学など現代医学の視点からも研究されています。
ただし、ツボを押せば必ず病気が治るという単純なものではありません。
鍼灸では、症状や身体の状態を確認し、その人に合った場所や刺激方法を考えて施術します。
361個の中から「あなたのツボ」を探す
「ツボは361個もあるんだ!」
と思われるかもしれません。
でも、鍼灸師が毎回361個すべてに鍼をするわけではありません。
大切なのは、その人の症状や身体の状態に合わせて、必要な場所を選ぶこと。
同じ「肩こり」でも、全員が同じ場所に鍼をするとは限りません。
そこが鍼灸の面白いところでもあります。
上福岡鍼灸整骨院より
鍼灸には長い歴史がありますが、現在では世界中で研究され、ツボについても国際的な標準化が進んでいます。
「ツボって本当にそんなにあるの?」
「日本と海外でツボは違うの?」
そんな疑問をきっかけに、鍼灸に興味を持っていただけたら嬉しいです。
肩こりや腰痛などで鍼治療を受けてみたいけれど、「どこに鍼をするんだろう?」「痛くないのかな?」と不安な方も、施術前に分かりやすくご説明します。
あなたの身体の「ツボ」を一緒に探してみませんか?
